【ロット別在庫管理を可能にするハブシステム】食品メーカー様

業界菓子(キャンデ-、グミキャンデー、錠菓、素材菓子)
従業員規模    100名-1,000名

課題

約6ヶ月後に迫った物流業者切り替え実現プロジェクトに向けて、あるべきシステム/業務の構想策定を行う必要があった

主力商品であるキャンデーやグミ等の菓子は、消費者へ食品が届けられるまでに商品が溶けてしまう等の品質低下の問題があった。卸業者/問屋にも認識されており、風評リスクを防ぐためにも、改善に取り組む必要があった。

そこで、温度管理された物流網構築による品質低下回避に向け取り組んでいたが、旧来の物流事業者では温度管理配送実績が少なく実施が難しいと判断。2社に頼っていた幹線便と各拠点倉庫を、新たな協力業者3社へ切り替えることを決定した。しかし、物流システムも既存業者頼みだったため、システムの新たな構築と業者切り替えを、契約が切れるまで半年間で実施しなければならなかった。

物流システム新構築と 物流事業者切り替えという難易度の高いプロジェクトを短期間で成功させるためには、物流業務の知見とシステム構築の能力の2つが揃っているベンダーが必要とのことで、シーオスへお声がけいただいた。

シーオスが提供したソリューション

1.ハブ&スポークシステムの新構築⽀援で ロット別在庫管理の実現

倉庫、工場、店頭在庫などばらばらに存在する在庫をそれぞれのシステムで管理していたが、そこへシーオスのオムニチャネルシステムDigital Retail Core= DReC(ドレック)を導入。既存システムと、新たな協⼒業者とのデータ連携をすることが可能となった。
食品流通の分野では、「3分の1ルール」と呼ばれる納品・販売期限に関する商慣習が浸透している。ロット別在庫を集中管理することで、FAXではなくデータで、リアルタイムかつ全明細についてロット指定ができる ハブ&スポークを実現するシステムを導入した。

さらに、迫りくる2024年問題に向けて、将来的にさらに拠点を増やすことも予見し耐え得るシステムとすべきことを提案し構築した。また業者切り替えにあたり拠点倉庫が3拠点から5拠点へと増えたにも関わらず対応ができるようになった。
(シーオスのオムニチャネルシステムDReCについての詳細はこちらから>>

2.安定した業者切り替えの実現

あるべき物流業務/物流業者切り替えに向けた要件定義において、不可欠な業務やデータの構造化は、時間的制約や人手不足、スキルや経験不十分により、実務担当者にとって難易度が高いと言われる。そこで、コンサルティング、業務設計・運用、システム設計・開発のサービス領域に精通した当社では、現場を知り尽くしたコンサルタントがユーザー様のご相談役となり、業者折衝や必要な業務標準化をご支援。ユーザー様及び物流業者の既存業務を確認のうえ、あるべき物流業務設計/物流業者切り替えタイミングのポイントを整理し安定したプロジェクトの実現をした。
(シーオスのコンサルティングについての詳細はこちらから>>

3.物流部の発足

本食品メーカー様では物流部が設立当初からなく、総務部、営業部、生産部が物流業務を担っていた。物流の2024年問題も迎える中、持続的で高効率・高品質の物流業務を実施するため、今回のプロジェクトをきっかけに物流部が発足した。物流部は各部署からの異動メンバーで構成されていたため物流業務の知見が不足していた。当社が現地で3ヶ月に渡って常駐し新たな物流部メンバーとひざ詰めで新業務を構築し、稼働後も業務運用をハンズオンで指導・育成をまで支援を実施した。

業務上の成果

期限が差し迫る中でも、事業継続を最優先とした新物流構造の構築プロジェクト推進を達成した

  • 事前に綿密なプロジェクトアプローチを描き、事業継続をしながらも大きなトラブルなく新物流構造の構築を実現することができた。
  • ロット別在庫を集中管理することで、全明細についてロット指定ができる。その結果、
    1. 日付逆転を防止すると同時に、特定顧客に対する先日付ロットの出荷を効率的に実現
    2. 出荷期限切れのチェックを容易とし、ロットを指定した積送を行うことで倉庫間でのロット偏在を防ぎ、売り逃しや無駄な廃棄を削減
  • 将来を見据えて、2024年問題に耐え得る拠点増に対応できるシステムを構築した
  • 新システム導入による他の効果として以下2点も挙げられる。
    1. 将来施策との連動(二重投資抑止):今回の切り替え対応のために実施する「新システム」開発が将来の物流強化・ガバナンス強化に繋がった。
    2. システム拡張性の強化:クラウド化によりシステム拡張性を強化した。例えば、物流拠点の追加や削除もデータ連携基盤によるスピーディーで安価な対応が可能となった。
  • 移行後も実際にトラブル対応一覧の起票数が減少傾向になってきており、新業務の定着化が進んだ。

全体業務を加味し、コンサルティング、テクノロジー、業務アウトソーシングを三位一体で提供できるのが当社の強みです。シーオスはユーザー様・ベンダー様の仲立ちの立場として、導入効果の最大化のサポートをいたします。

シーオス株式会社では物流に関する豊富な知識と経験で多くの物流改善を行って参りました。まずはお気軽にご相談ください。

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