業界 | 精密機器メーカー |
従業員規模 | 1000名-5,000名 |
課題
従来のオーダーメイド型から規格製品販売中心のビジネスの転換に伴い、
完成品物流ネットワークを新たに構築する必要があった
顧客企業は、幅広い分野で用いられる精密機器メーカーであり、数万品種の製品を 国内外に製造・販売してきた。これまではオーダーメイド型ビジネスに対応したモノづくりを行ってきたが、製造ラインの生産性向上、働き方改革などの観点で、需要を読みやすい定番製品を中心に、計画生産化への転換を推進。これに伴い、完成品物流の拠点をはじめとする物流ネットワークの構築が求められていたが、その知見がなく苦慮していた。
シーオスが提供したソリューション
物流業務における圧倒的な現場知識とコンサルティング力。
目標達成までの道筋を示す
今までは製造拠点から出荷をしていたが、新たにDC機能と、大口の商圏数か所にTC機能をもつ物流拠点を構える構想を受け、シーオスは複数のアウトプットを提示した。(シーオスのコンサルティングについての詳細はこちらから>>)
- アウトプット1:保管・作業スペース レイアウト案の作成
販売予想データから将来の日別の在庫数をシミュレーションし、保管スペースと入出荷業務に必要な面積を試算。さらに、移動距離を最小化するために出荷頻度を意識したレイアウトの作成を行った。さらに、本プロジェクトのスコープだけにとどまらず、自動搬送用ロボットの走行に必要な通路幅を考慮するなど、将来的の物量増加を見据えた要素も盛り込んだ。
- アウトプット2:業務フローとシステム機能の定義
対象製品の出荷特性、特殊業務やサービスレベルなどの要件を把握した後、生産性向上、標準化、平準化の重要な3つの観点から業務フローを検討した。例えば、システムによってロケーション(番地)ベースの入庫、出庫指示を行うことで、作業者のスキル/経験に依存しない現場づくり「標準化」の実現を目指した。
- アウトプット3:自動化設備の利用機会の検討
将来の物量増加を念頭に、入出荷や構内移動などの各業務において、自動化設備の導入機会を検討した。検討にあたっては、製品特性(荷姿、重量や精密機械ならではのダメージコントロールの要件など)や利用できる建屋の特性などをもとに、「自動化設備ありき」「特定のメーカーありき」でない、中立的な視点を重視した。
- アウトプット4:新たな物流拠点における要員数と期待効果の試算
上記で作成したレイアウトや業務フローに即し、現場作業の所要時間を、ひとつひとつの動作単位で計測し、予測物量とかけあわせ、新たなDC,TCにおける要員数を試算。また、 「現状踏襲型」と、「新業務フローと自動化ツールの利用型」の要員数を比較し、生産性向上の機会を定量的に試算した。それにより、顧客企業は物流DX施策の投資判断を、客観的な定量データをもとに行うことができるようになった。
業務上の成果
多種多様な業種・業態での倉庫立ち上げ・改善支援への実績で
貴社のロジスティクス改革が軌道に乗るまで、シーオスは伴走します
ビジネスの転換に伴う新たな物流ネットワーク構築は、ビジネスシナリオに基づきいくつかの前提をおき、多面的なシミュレーションを行った上で、具体的な設計を進める必要があり、その経験が少ない企業にとっては難易度が極めて高いといえる。
そのような困難に直面している企業に対し、シーオスは、専門のコンサルタントが、企業の中長期的な事業計画から、ロジスティクスの要件を抽出し、具体的な業務やシステムの設計・開発・構築・実装・テスト・運用・教育・定着・改善まで、End to Endでサービスを提供することが可能である。
このように、全体業務を加味し、コンサルティング、テクノロジー、業務アウトソーシングを三位一体で提供できるのがシーオスの強みです。どのように取り掛かればいいかわからない、自社にはどんなアプローチがいいのか知りたい、といった事があれば、お気軽にシーオスまでご相談ください
シーオス株式会社では物流に関する豊富な知識と経験で多くの物流改善を行って参りました。まずはお気軽にご相談ください。