業界 | ヘルスケア |
従業員規模 | 50-100名 |
背景
大手ヘルスケアメーカーにおいて、一部領域のビジネスの事業譲渡を行うにあたり、譲渡先企業においては、当該事業のフルフィルメント機能が存在しなかった。一方、TSA(Transition Service Agreement)の期限内に、新たなフルフィルメントセンターとシステムを一から構築する必要性に迫られていた。
シーオスが提供したソリューション
■コンサルティング
- 当社は、当該業務に対するコンサルティング、アウトソーシング、システム構築の経験がある事業者として、本件のプランニング立案の依頼を頂いた。まず、フルフィルメントに必要な業務機能を全て洗い出し、業務ごとの特性や難易度、譲渡先会社で想定される採用計画などをもとに、譲渡先企業でもつべき機能と、3PLに委託すべき機能の仕分けを行った。3PLに委託する業務機能においては、全ての業務をフローとしてまとめ、両者の責任分担を明確化した。
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■3PL受託
- 対象とする業務は、海外から輸入される製品に対する外装検査、医薬品医療機器等法(薬機法)で定められた法廷表示ラベルの発行と貼付、在庫管理、受注、出荷、返却、返却品の洗浄と製品検査など多岐にわたるものとなった。これらの業務は、手厚いシステムサポートなしには運営できないため、TSA期限内にシステム構築し、業務を立ち上げられる実績・経験のある事業者という条件で選定を行ったところ、結果として当社が受託することとなった。
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■業務支援システム開発・導入
- システム構築にあたっては、既に当社が保有するパッケージシステムをベースに改良を行った。本業務は、1セット数重から100PCSを超えるセット品を、貸出(自社資産のまま取引先に製品を貸出し、未使用製品を倉庫に返却し、使用された分を売上げる取引)形態が、取引の多くを占めていた。また、医療機器という製品の特性上、トレーサビリティーの確保が必須であった。つまり、大量の製品の出荷や返却、差分としての売上計上を、高い生産性と精度で実施し、それをシステムに記録することが求められていたため、RFIDによる運用を行うための機能拡張も行った。
- 現場のセールスからの出荷オーダーと倉庫側の出荷業務を切れ目なく行うため、WEBオーダーシステムの機能の追加した。
- 顧客側の販売システムの整備に当初想定以上の時間を要したため、導入が完了するまでの一定期間、取引先への請求書の作成の機能も実装した。
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業務上の成果
- ターゲットの期日通りに、譲渡先会社でのビジネスが開始された。
- 物流領域のみならずバックオフィス部門(カスタマーサービスによる受注・売上支援、経理による請求処理)など、カーブアウト初期に不足している機能を当社で補完し、ビジネスを円滑に進めた。
- 立上げ優先による業務、システムにおける効率面、品質面で発生した課題へKPIを設け、両者のマネジメントリードのもと着実な改善を行っていった。
- RFIDを活用したトレーサビリティの確保と業務生産性の向上を実現した。
効率化・無人化・安全性の向上による物流現場の革新

どのように取り掛かればいいかわからない、自社にはどんなアプローチがいいのか知りたい、といった事があれば、お気軽にシーオスまでご相談ください。

シーオス株式会社では物流に関する豊富な知識と経験で多くの物流改善を行って参りました。まずはお気軽にご相談ください。