【ロジスティクスのデジタル化 伴走パートナー支援】倉庫事業者様

業界倉庫
従業員規模    100名-1,000名

課題

「ロジスティクスのデジタル化」を実現するための伴走パートナーが必要だった。

事例企業は大手製薬メーカーの物流子会社としてグループ内の物流業務に加え、外販事業も推進していた。
経営幹部の刷新にともない、新たな経営目標を設定した。

①3年以内に外販比率を30%から50%以上とする。
②向こう10年程度で売上高を2倍(約1000億円)にする。

上記目標達成のために「得意領域を絞った専門物流への方向転換」や「積載効率の為の共同配送の実施」などのアイディアは生まれたが、物量増に応える人員のリソース不足が想定できた。
なぜなら当時の物流倉庫・配送現場では、ベテランスタッフの「勘と経験」に頼っており、業務が属人化されていたためだ。
ベテランスタッフに頼らない「作業の誰でも出来る化」には、業務の標準化とデジタル化が必要だと考え、「ロジスティックノウハウ」と「技術力」をあわせもったデジタル化パートナーの選定が最重要課題であった。

複数の候補企業の中から、当社の「ロジスティクス現場の経験」「システム開発力」「柔軟性」の観点から、伴走パートナーとして選んで頂き、支援を開始することとなった。

シーオスが提供したソリューション

システムを提供するだけでは終わらない。
ロジスティクス領域で当社が支援できること。

1:庫内業務の標準化とシステム制御:WMSの開発と導入

ベテランスタッフで運営されていた庫内業務の「誰でも出来る化」には、標準化、そして倉庫管理システム(WMS)導入によるシステム支援が必要であった。
具体的には、それまでベテランスタッフの勘と経験に頼っていた商品管理を、品目マスタとロケーションマスタ設定することで標準化し、入庫担当者は商品知識がなくてもシステム指示に従うだけで最適な在庫配置ができるようにした。
また、出荷指示もピックの単位とピック動線をアルゴリズムに基づきシステムが指示することで、作業の属人性は排除され、庫内業務において人の勘や経験は不要となり、省人化に繋がった。
(シーオスのWMSについての詳細はこちらから>>

2:WMSに限らないロジスティクス領域における幅広い業務支援

上記WMSシステムの開発のみならず、ロジスティクス伴走パートナーとして幅広く物流課題解決に向けた支援を行ってきた。
例えば、AIを活用した効率的な配車計画機能を実装した配車管理システム(TMS)の開発だ。AIを活用したTMSを開発し、業務工数の軽減を図った。
配車工数はこれまで3時間かかっていたところ、20分にまで圧縮した。また、AIを活用することによって配送ルートの習得の必要がなくなり、新人ドライバーの即戦力化にも寄与した。
その他、デジタル化支援に留まらず、事例企業の庫内業務運営支援を行った。当社には20年以上にわたって3PL事業を行っている現場経験がある。時にはロジスティクスソリューションの一部として活用し、倉庫内の業務改善提案なども行うことができる。
(シーオスのコンサルティング支援についての詳細はこちらから>>
(シーオスのTMSについての詳細はこちらから>>
(シーオスのオペレーション支援についての詳細はこちらから>>

業務上の成果

「ロジスティクスのデジタル化」の成果と未来を見据えた更なる進化

「誰でも出来る化」により、効率的な倉庫運営と配車業務が可能となり、限られたリソースにおいても積極的な外販顧客の獲得を行うことができた。
また、この庫内業務における「誰でも出来る化」のシステム思想は、作業者をヒトというマテハンとして取り扱うことを前提としており、ヒトを自動倉庫などのマテハンに置き換えた、更なる自動化・省人化施策を実施可能となった。
実際に、事例企業では当社が支援を開始してから10年以上経った今、自動倉庫化、AGV、ロータリーラック導入などを順次すすめているところだ。
つまり、単なるWMSシステムではなく、WMS+WESの機能を併せ持ったシステムを作り上げることに成功している。
モノが入庫され、配送されるに至るまで、あらゆる工程でデジタル化は可能である。また、時代の変化や技術の進化にも併せて物流業界における「デジタル化」は今後もその重要性はますだろうと考える。
当社は単なるシステムベンダーに留まらず、その専門知識を活かしてロジスティクス全体のDX化を推し進めていく。

当社とのこれまでの取り組みの成果が評価され、事例企業は日本ロジスティクス大賞(※)を受賞している。
この賞はこれまでの結果の通過点に過ぎないと考えている。今後更なる「デジタル化」に向けて20年、30年と物流パートナーとして支援を継続し、共に未来の物流を築き上げていきたいと考えている。

(※)日本ロジスティクス大賞とは
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会が(JILS)、ロジスティクスの社会的浸透と、ロジスティクス部門関係者の意識高揚を図ることを目的に創設され、企業で行われているロジスティクス高度化への取組みと、その優れた実績を顕彰する、歴史ある賞である。(https://www1.logistics.or.jp/propulsion/prize.html

このように、全体業務を加味し、コンサルティング、テクノロジー、業務アウトソーシングを三位一体で提供できるのがシーオスの強みです。どのように取り掛かればいいかわからない、自社にはどんなアプローチがいいのか知りたい、といった事があれば、お気軽にシーオスまでご相談ください

シーオス株式会社では物流に関する豊富な知識と経験で多くの物流改善を行って参りました。まずはお気軽にご相談ください。

関連記事

  1. 【配送マッチングサービスの構想を具現化】SBSロジコム様

  2. 【ロット別在庫管理を可能にするハブシステム】食品メーカー様

  3. 【あるべき物流センター構築と物流DX化】東邦グループ様

  4. 【TMS導入による業務改善】医療検査メーカー様

  5. 【SaaS型 WMSによるシステム刷新と物流DX促進】播州倉庫様

  6. 【医療用WMS導入事例】安田倉庫株式会社様

  1. 【配送マッチングサービスの構想を具現化】SBSロジコム様

  2. 【ロジスティクスのデジタル化 伴走パートナー支援】倉庫事業者様

  3. 【SaaS型 WMSによるシステム刷新と物流DX促進】播州倉庫様

  4. 【ロジスティクス改革 基本構想策定支援】精密機器メーカー様

  5. 【ロット別在庫管理を可能にするハブシステム】食品メーカー様

  1. 【配送マッチングサービスの構想を具現化】SBSロジコム様

  2. 【ロジスティクスのデジタル化 伴走パートナー支援】倉庫事業者様

  3. 【SaaS型 WMSによるシステム刷新と物流DX促進】播州倉庫様

  4. 【ロジスティクス改革 基本構想策定支援】精密機器メーカー様

  5. 【ロット別在庫管理を可能にするハブシステム】食品メーカー様