【あるべき物流センター構築と物流DX化】東邦グループ様

当時抱えていた複数の課題についてビジネス伸長を加味した上で構想立案。解決の道筋を示してもらいました。 ”

取締役 副社長/東邦自動車株式会社
北野 茂樹様

シーオスが提供したサービス・プロダクト

物流拠点統合・新物流センター構築支援:徹底したデータ分析に基づく、将来のビジネス伸長も考慮したセンターレイアウト設計と最適な什器選定、及び庫内業務設計のコンサルティング支援
■ 物流DX支援 :アナログ情報や作業者のスキルに依存し属人性の高かった倉庫内業務を標準化し、品質向上と生産性向上の両立を実現するシステム(SaaS型WMS)の導入および運用カイゼン実施

業務上の成果

  • WMS導入により入荷・出荷業務の標準化、作業生産性の可視化、業務ミスの削減。棚卸業務の誤差率は0.4%⇒0.025%に。
  • 保管効率を維持したまま、業務品質と庫内環境安全性の大幅改善を実現
  • 効率化・省人化の両立により、物量増加にも耐えられるようになったため、さらなるビジネス拡張として、物流部門を独立させ新しい荷主への外販(3PL事業)を開始。

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会社名 ・東邦自動車株式会社(東邦グループ)
 ・ソナティック株式会社(東邦グループ)
業界輸送機器用品製造・卸
(輸入車部品販売・輸出入、中古自動車小売業)
従業員規模100名-1,000名 
日本最大級の在庫の豊富さを誇り、 輸入車部品の総合卸商社等を手掛ける東邦グループ。『人と自動車が築く豊かな社会の創造』をテーマに、これからもお客様が輸入車を身近に感じる事ができるよう企業努力していくと同時に、一方では、輸入車の垣根を超え「人」「社会」「未来」をつなぐため事業領域を拡げながら、新しい価値を創出して参ります。

東邦自動車様の物流課題

~キャパシティー不足と属人的な運営は、事業継続ならびに事業成長のボトルネックとなる可能性があった~

① 物流拠点が分散しており、さらなるビジネス拡大に対応できない
東邦自動車株式会社(現在は物流拠点は独立し株式会社ソナティックへ)では、高級外車のパーツ品を取り扱う。4万SKUを超える品揃えに加え、ネジやワッシャー等の超小物サイズから、ボンネット、バンパーのような1商品の1辺が2mを超える超大物商品もあり、 難易度の高い物流オペレーションを必要としていた。これまで外部倉庫の拡張をしてきたが、キャパシティー不足により更なるビジネス伸長の障害になる事が予見されていた。そこで新センター建設プロジェクトを進めている状況であった。

②属人的でアナログな倉庫管理
倉庫内での管理は、今まで販売管理システムを機能拡張し、業務を行っていた。入荷のラベル貼りや検品等は、目視や手作業が多く、属人事的なオペレーションとなっていた。倉庫内は、一見整理できているように見えるが、固定ロケーション管理をしていたため、棚からはみ出ていたり、置き場がなく仮置きになっている状態も発生していた。属人的な運営は、事業継続ならびに事業成長のボトルネックとなる可能性があった。


大規模なセンター移転は初めてであり、どうプロジェクトを進めるべきか苦心していた。

当時の背景を教えてください。

東邦グループは、1951年の創業以来、自動車ビジネスに携わってまいりました。ビジネス伸長に合わせて外部倉庫を拡張してきましたが、倉庫スペースが不足し事業成長の障害になる事が予見されていた為、全ての外部倉庫を統合し、新たに約5,000坪の物流センター建設を決定しました。「現状の改善だけではなく『あるべき物流センター』設計をする」という考えのもと、安全でより品質の高いサービスができるよう新業務の検討を進めておりました。しかしこれまでの業務の延長線上にない取り組みの為、どのように業務を組み立てるか、どのようなシステムを利用すべきか苦心している状況でした。

シーオスが提供したソリューション

■物流拠点統合・新物流センター企画立案支援
・シーオスの分析ノウハウに基づき、目指す業務に対応するセンター保管や庫内業務設計等の構想立案を行った。「出荷数・在庫量等がここ数年でどの程度伸びているのか?」というマクロの視点から「週単位や、日別単位での作業量のピーク・変動はどの程度あるのか」などのミクロな観点に着目した上で様々な要件を抽出した。
・作業者がどのように動くかを定める業務の標準化、標準的な作業時間を定めることでを見える化し、継続した作業に落とし込むためのルールを定義した。(シーオスのエンジニアリングソリューションの詳細はこちらから>>)

 ■物流DX支援
 ・商品サイズから最適な什器選定、商品の出荷頻度によって在庫配置を決定。特に、自動車パーツという荷姿が様々な商品を取り扱うことから「すべての商品の3辺を計測し、ケース別の必要間口の試算をする」という大規模な基礎データ整備も支援をした。
 ・倉庫管理システムを新たに導入。業務に合わせてシステム要件定義をすることで、カスタマイズは最小限に適正なコストで行った。(シーオスのWMSについての詳細はこちらから>>
・移転計画だけに留まらず、スムーズな移転を実現するための各種の実行プラン作成を支援した。

  


シーオスの支援を決めたきっかけと実際の効果

複数の課題について解決の道筋を示せる、物流業務における知識量とコンサルティング力。

シーオスを選んだ理由は何ですか?

旧倉庫を見学に来ていただいたその日に、当時弊社が抱えていた複数の課題について、解決の道筋を即答いただいたことがきっかけです。解決できると即答していただいた課題に対しては、その課題の根本的原因・解決方法を分かりやすく説明してくださり、物流に対する知識量を感じました。一方で課題によっては解決がすぐには難しいとおっしゃられたことに誠実さを感じました。


「人がやるべき重要な仕事により注力できること」が顧客満足度へつながる

新物流センターへの移行後、どのような効果を実感できていますか?

従来の保管効率を維持しながら、安全で庫内を無駄なく有効活用する商品保管を実現できました。新たな倉庫管理システムの導入に合わせて新業務を設計し、作業の標準化・ルール化したこと、徹底したロケーション管理によりピッキングミスを減らし、 誰でもお客様への迅速で正確な発送準備が可能となり、これだけの在庫数でも円滑な入出庫管理ができるようになりました。
現場スタッフからは、「属人化されていた業務が簡略化・均一化され明瞭になった」と、業務負担低減での絶大な満足度を得ています。 現物が手元にあるからこそ、商品の状態をすぐにお客様にお伝えすることができ、ご注文ミスを防ぐことで顧客満足度向上につながっています。棚卸業務では誤差率が0.4%から0.025%に減り、大きな効果を得ることができました。

生み出した余力を使って、安全面の徹底や効率化への新たなルール作り、スタッフへの教育など、「人がやるべき重要な仕事」により注力できるようになったことが大きな成果と考えています。


自社物流のDX化が実現したことで拡張性が高くなり、3PL事業者として新しい荷主への外販も開始した。

今後の展望・課題は何ですか?

過去数十年は自社の物流部門のみであった業務は、2022年1月に物流新会社「株式会社ソナティック」設立を機に、自社グループ以外の荷主様への3PL事業をスタートさせました。 これまで、5万近くあるSKU数に加え、ありとあらゆるサイズや形の商品、またガラス・ヘッドランプのような検品も求められる商品も扱ってまいりました。弊社物流センターでの高品質で効率的な在庫管理の実績は大きな強みになっています。そういった専門性およびシーオス様からもご教授いただいた常に生産性を向上するために取り組むマインドで「人がやるべき重要な仕事への注力と、あるべき姿を探求」して参ります。

会社名
/ 所在地
・グループ会社 5社を束ねる「東邦ホールディングス」
・輸入車部品の総合卸売商社の「東邦自動車株式会社」
・関西圏を中心に輸入車部品の小売をおこなう「株式会社ワールドパーツ」
 (大阪市福島区福島3丁目6番10号)

・フォルクスワーゲン正規ディーラーを運営する「株式会社東邦アウトフロイデ」
 (大阪府東大阪市布市町3丁目11番39号)

・グループ内の輸入車部品の物流業を中心におこなう「株式会社ソナティック」
 (兵庫県尼崎市神崎町45-20)

・関東圏を中心に輸入車部品の小売をおこなう「エスエール株式会社」
 (神奈川県川崎市川崎区日進町7-1 川崎日進町ビルディング2F)
URLhttp://www.tohoweb.co.jp/
事業内容輸入車部品総合卸売商社、フォルクスワーゲン正規ディーラー、輸入車部品の小売、グループ内の輸入車部品の物流業 他

シーオス株式会社では物流に関する豊富な知識と経験で多くの物流改善を行って参りました。
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